長い旅の終着点 [家族]
年末に祖母の調子が悪いとの連絡を受けました。
そして、年が明けて8日の午後3時ごろ。
伯母から連絡がありました。
「食事も水も受け付けないらしい。施設の人もいつもの○○さん(祖母)とは違うと言っている」
医者に診てもらったら、
「無理な食事や水の摂取はしないほうがいい。年齢のことを考えるとあとは自然に任せるのがいいでしょう。」
と言われたそうです。
そして投薬は中止。
食事や水の無理な摂取はやめ、様子をみながら与えることとなりました。
家族の意向は
「延命処置はしない」
なので、自然に任せることに決めました。
月は、連絡をもらってすぐに祖母のいる施設へ行きました。
約3ヶ月ぶりに会いに行ったのですが、ベッドに寝ている姿を見たら、
「持ってあと数日かも」
と思うほどの衰弱ぶり。
車椅子に座ると息苦しくなるからと、年末からはとうとう寝たきりの生活に入りました。
血圧は上が高め。
呼吸は少し荒い。
脈拍はかなり速いので、このまま心臓がいつまで持つか・・・というところでしょうか。
このとき、月は悔いの残らないよう付き添うことを決めました。
この日、自宅へ戻ったのは夜中の12時近く。
寝ないで待ってくれていた夫に状況を説明し、数日は施設か伯母の家に泊まることにしたと話したら、快く承諾してくれました。
本当に良い夫です。
さて、9日はつくばの母と千葉の伯母を連れて施設へ行きました。
2人が施設の人と話をして戻ってきたとき、祖母に付き添って寝泊りできるようにしてもらえる事になっていました。
その日から、夕食とお風呂は伯母の家、その後施設に泊まりで付き添い生活が始まりました。
土曜日に施設に着いたのは夜の8時。
既に消灯時間。
ありがたいことに、祖母の部屋には月の為にTVが設置されており、ポットやお茶、お菓子の準備もされていました。
体の向きを変えたり口のなかを湿らせる作業やオムツの交換は2時間おきに行われているようです。
午前1時を過ぎたころ、施設の方が「休んでくださいね」とベッドを勧めてくれ、そこからは約2時間措きに5時ごろまで眠れました。
昨日は祖母は落ち着いたのか、嫌がっていた水分をスプーン2杯ほど口にしてくれました!
施設の方も祖母の顔を見て「いつもの○○さんだ」と言ってくれて、一安心。
この日は昼過ぎに伯母の家へ行き、仮眠をとってから夕食とお風呂をもらって8時ごろに再び施設。
1晩のサイクルがなんとなくわかったので、巡回に合わせて携帯アラーム(バイブですが)をセットし、初日の夜よりは眠れた気がします。
今朝は残念ながら水分を摂ってくれず。。。
でも、口の中に湿らせたティッシュを指でぐりぐりされるのはものすごく嫌なのか、指をガブガブ噛んでいる。
歯がなくても結構な力のようですが、施設の方はその精一杯の抵抗がうれしいようです。
今日はお風呂の日。
体をきれいにしてもらい、着ている服も脱ぎ着しやすいパジャマに変えてもらい、気持ちよさそうです。
お風呂で疲れたのか、すぐに寝たので30分ほど見守り、どうやら状況は落ち着いているらしいと判断できたので外出してきました。
これから伯母のところへ行き、今日は買い物へ連れて行く予定。
そして再び夜には施設へ行きます。
祖母の体調は金曜日に感じた時よりは長く持ってくれるかもしれないというところで、一進二退といったところでしょうか。
薬の投与なし、食事も水もほとんど摂取なしの状態でどこまでがんばってくれるのか・・・?
それは月にはわかりませんが、祖母の長い人生の旅はもうすぐ終わるのでしょうね。
昨年5月に「看取り介護」の書類を提出、10月にも同じ話が出て、そして12月が3度目。
少しずつ少しずつゆっくりと弱っていき、その間に家族に心の準備をさせてくれている気がします。
介護のお世話ができない自分が残念ですが、最後まで付き添いをできそうだし、すこしでも長くそうさせてくれる祖母に感謝です。
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