区切りをつけました [不妊治療]
確認 [不妊治療]
受精卵の確認 [不妊治療]
授精確認 [不妊治療]
採卵 [不妊治療]
採卵日決定 [不妊治療]
紹介状はもらえるの? [不妊治療]
転院先で大問題 [不妊治療]
つくばの病院へ転院 [不妊治療]
小学校時代の親友の話や評判からつくばのMビルに入っている病院へ転院することにした月。
8月下旬の初診では夫の都合がつかなかったので、一人で行きました。
まず、看護師さんにこれまでの経過や治療について話しました。
これまでの病院であれば、次の周期から採卵に向けての治療が始まるのですが、 ここでは先ず夫婦2人でセミナーを受けなくてはいけないうえ、採卵は早くて12月になってしまうとのことでした。
この日は血液検査と内診。
血液検査の結果は異状なし。
月の子宮には筋腫やガンはないそうです。
とりあえず、これだけでも安心かな。
先生とも今後の治療について話しました。
・12月まで時間がもったいないということであれば、以前の病院で採卵と移植をし、2か月おいてからこの病院で次の治療をする
または
・12月までは人工授精を試みる
という治療計画について話しました。
もちろん月だけでは決められないことなので、この話は持ち帰り。
とりあえず、排卵付近で一度チェックをしてもらうことになりました。
その日が丁度セミナーの日と重なりました。
月のホルモン数値は年齢の割には良いそうなので、まだ希望は十分あると言ってもらえて本当にうれしかった。
その晩、治療法について夫と話し合ったのですが、他の病院で採卵と移植をして失敗した場合、2か月しか子宮を休める時間がなかったら、これはかなりリスクが高い。
なので、12月の採卵までは人工授精を試みることに決めました。
そして、9月のセミナーの日。
まずは午前中に月の卵胞チェックと、夫の血液と子分の検査。
月の卵胞はかなり良い状態だったので、もし夫の子分が採取できればこのまま人工授精をしてしまおうと話がまとまりました。
夫の血液検査の結果は問題なかったのですが、実は子分のデータがこの日はかなり悪かったのです。
残念ながら、人工授精は見送られました。
更に追い打ちをかけるように、この数値ではこの病院のスタッフの数で対応が出来ないと言われてしまいました。。。
数値は良い時と悪い時があるので、今回の結果だけでは何とも言えないけど毎回採取して検査するのでは、データが悪かった場合は無駄にお金がかかってしまうのでお勧めできないと。
これはかなりショック。
夫も落ち込んでしまいました。
では、治療はもうあきらめるしかないの???
うつむいてしまった夫と月に、先生は東京の有名な病院を紹介してくれました。
月も知っているくらい有名な病院です。
・現在の不妊治療の技術のレベルはどの病院も変わらない
・電車1本もしくは車で通院が可能な病院が近場にあった
・こんなに有名なら予約だってなかなか取れないだろう
と、こんな理由で敬遠していた病院に、結果的には行くことになりました。
午後は夫と一緒にセミナー。
もはや受ける意味はあるのだろうか・・・?と思いましたが。
排卵された卵子は卵管へと取り込まれるのですが、実は卵管がキャッチし損ねてる事があるということを初めて知りました。
妊娠の仕組みについてはほぼ理解していると思っていたのですが、まさか卵子が迷子になることがあるなんて思いもしなかったので、ものすごく驚きました。
健康な女性で3回に1回は失敗するんだそうです。
若い健康な女性でさえそうであるというのなら、月は・・・?
あと、新鮮胚ではなく一度凍結した受精卵を、母体が良い状態の月に移植するほうが確率が上がることも初めて知りました。
それから、この病院での年齢別の妊娠成功数を見たら、43歳(40歳の時の採卵で)が最高年齢でした。
月の45歳は0件!
絶望的!!
夫も月も顔面蒼白。
自分で「最後の治療はこの病院で」と決めたところで受診できなくなりましたが、Aレディースクリニックの先生には
「ここはいい病院だからね。希望を持っていいと思います。もし、いやだと思ったらいつでも戻ってきていいからね。」
前向きになれる言葉をもらえました。
月が一番欲しかった言葉です。
夫は「ここの先生が一番わかりやすかった」と言っていました。
そうだね。
ここの先生、信頼していいと思えたよね。
残念だけど、次行こう!
結果 [不妊治療]
移植から判定までの2週間、月は少しでも受精卵が着床しやすいように、家事は一切お休みさせていただき、重いものも持たず、かがまず、出来るだけのことをしてきました。
8月10日は判定日。
不安は取り除かれたし、疑問に思うことも全て回答してもらえたし、とにかく新しい病院への信頼は大きく、今度こそ間違いなくいい結果を望めると信じていました。
待合室にはたくさんの妊婦さんと赤ちゃんたち。
妊婦さん、みんな無事に赤ちゃんが生まれてきますように!
月は心の中でそう祈っていました。
こんなにたくさんの奇跡が起きている中に、月もいるんだから、みんなから力をもらえているって思えたよ。
内診では、子宮内の移植した部分をマークしていたので、「これは!」と期待しました。
夫と一緒にドキドキしながら診察室で先生のお話を聞かされたその結果は
「今回は残念でしたね。でも、ここまで本当に良く頑張ったよ。お腹に戻せるところまでいったんだから」
月は一気に気が抜けました。
その後、先生が次の治療はどうするかと聞いてきたのですが、月の耳にはほとんど入ってきていませんでした。
ただただ涙が出て、夫と先生が話しているのを聞いているだけ。
診察室を出て待合室へ出たところで、人目があるにもかかわらず、声を出して泣いてしまいました。
夫は黙って月を支えてくれていました。
移植からの2週間、お腹に毎日話しかけてくれて楽しみにしてくれていたのにね。
夫だって月と同じくらい辛いはず。
ただただ黙って支えてくれていました。
世の中には旦那様を「相棒」とか「パートナー」って素敵な呼び方をしている人はたくさんいますが、月にとっての夫は「伴侶」です。
月に、こんな素晴らしい伴侶がいてくれることを心から感謝します。
とりあえず、不妊治療はここで一度終了。
夫は「気が済むまで何度でもいいんだよ」と言ってくれますが、昨年2月から今回までトータルで200万近く費やしてしまいました。
結婚してから夫が働いてくれたお金をこれ以上使ってしまっていいのか、本当に悩んでしまいます。
今後はどうしていくか、まずはゆっくり考えて決めていくことにしました。
また失敗してしまいましたが、月はそれでも諦めていません。
病院でたくさんの妊婦さんたちを見ると羨ましいと思う。
でも、無事に赤ちゃんが生まれてきて欲しいと願う自分もいる。
赤ちゃんたちだってとってもかわいいと思える。
その光景を見ても、辛いと思わないでいられるのは、赤ちゃんが来てくれると信じているからなんですね。
時間がかかるかもしれないし、タイムリミットだって目の前だけど、赤ちゃんが来てくれるのはもう少しだけ先のタイミングなのかもしれません。